墨子 / 耕柱
公孟子曰:「先人有則,三而已矣。」子墨子曰:「孰先人而曰有則三而已矣?子未知人之先有後生。」
書き下し
公孟子曰く、「先人に則有り、三のみ」と。子墨子曰く、「孰れか先人にして則有ること三のみと曰わん。子は未だ人の先に有りて後に生ずるを知らざるなり」と。
現代語訳
公孟子が言った。「先人には則が三つあるだけです」。墨子が言った。「誰が、先人には則が三つしかないと言ったのか。あなたは、人には先に生まれた者があり、後から生まれる者があることを分かっていない」。
解説
先例は三つしかない、と数を限って語る相手に、墨子は時間の流れを持ち出します。いま先人と呼ばれている人にも、そのまた先人がいた。そして自分たちもいずれ誰かの先人になる。先例の数を固定して考えることの浅さを突く、短いやりとりです。いま自分がしていることが、後の世の前例になるという視点もここに含まれています。
この章句が説くこと
先例時間固定反論世代
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『政談』諸役人職分支配を分つ事譬へは国境郷村の境山垂れ等分明ならす、度々所々の公事絶ゆることなし、是兼ねて其の所を支配する人明かに我か支配を知らぬ故なり、其の支配所を知りて事出つへき所は下より申し出てすとも、申し立てゝ御当家の御定めありたきことなり、御当家の御定め無きに遠国の事を在江戸の奉行之を捌かんとするとも詮方なし、これによりてかろきみのう撿使につかはせはかりもの格を取証拠無けれは捌かれぬ故小田原又は信玄又は信長公又は太閤なとのときの奉行の書物を証拠とす、これは先方の時分にて惣体の模様違ひたる時代を証拠に引くこと埓もなきことなり、或は室町家或は鎌倉或は往古の綸旨等を証拠に引くも年数遥かに隔りて埓もなきことは、是れ皆奉行をする面々兎角何ことも先例を引き付けたるくせにて引くましき先例を引く也、是れ皆御当家の御定めなき故也、
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尚書・周官古に學びて官に入り、事を議するに制を以てすれば、政乃ち迷わず。
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