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墨子 / 耕柱

子墨子曰:「世俗之君子,貧而謂之富則怒,無義而謂之有義則喜,豈不悖哉!」

書き下し

子墨子曰く、「世俗の君子は、貧しくして之を富めりと謂えば則ち怒り、義無くして之を義有りと謂えば則ち喜ぶ。豈に悖らざらんや」と。

現代語訳

墨子が言った。「世間の君子は、貧しいのに富んでいると言われれば怒るが、義が無いのに義があると言われれば喜ぶ。これは筋が通らないではないか」。

解説

事実と違うことを言われたときの反応が、財産と義とで逆になっているという指摘です。財産については実態と食い違えば腹を立てるのに、義については実態より高く言われると喜ぶ。自分の徳については正確さを求めていないということになる。褒め言葉を受け取るときの態度を、静かに突いてくる一行です。

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