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墨子 / 經上

罰,上報下之罪也。異,二、體、不合、不類。同,異而俱於之一也。同異交得放有無。久彌異時也。守彌異所也。聞,耳之聰也。窮,或有前不容尺也。循所聞而得其意,心也察也。盡,莫不然也。言,口之利也。始,當時也。執所言而意得見,心之辯也。化,徵易也。諾,不一利用。損,偏去也。服,執説巧,轉則求其故。大益儇租秪法同,則觀其同。庫,易也。法異,則觀其宜。動,或従也。止,因以别道。讀此書旁行缶無非。

新字:罰,上報下之罪也。異,二、体、不合、不類。同,異而倶於之一也。同異交得放有無。久弥異時也。守弥異所也。聞,耳之聰也。窮,或有前不容尺也。循所聞而得其意,心也察也。尽,莫不然也。言,口之利也。始,当時也。執所言而意得見,心之弁也。化,徴易也。諾,不一利用。損,偏去也。服,執説巧,転則求其故。大益儇租秪法同,則観其同。庫,易也。法異,則観其宜。動,或従也。止,因以別道。読此書旁行缶無非。

書き下し

罰は、上、下の罪に報ゆるなり。異は、二・體・不合・不類なり。同は、異にして倶に之れ一に於いてするなり。同異、交ごも得るは有無に放う。久は、異なる時に彌るなり。守は、異なる所に彌るなり。聞は、耳の聰なり。窮は、或いは前に尺を容れざる有るなり。聞く所に循いて其の意を得るは、心の察なり。盡は、然らざる莫きなり。言は、口の利なり。始は、時に當たるなり。言う所を執りて意、見わるるを得るは、心の辯なり。化は、徵の易わるなり。諾は、一に利用せず。損は、偏り去るなり。服は、説の巧みなるを執り、轉ずれば則ち其の故を求む。大いに益す。法、同じければ、則ち其の同を觀る。庫は、易わるなり。法、異なれば、則ち其の宜しきを觀る。動は、或いは従うなり。止は、因りて以て道を别つ。此の書を讀むには旁行す。缶ち非無し。

現代語訳

罰とは、上が下の罪に報いることである。異には、二つであること、部分であること、合わないこと、類が違うことがある。同とは、異なっていながらともに一つに帰することである。同と異をあわせて得るのは、有と無に倣う。久とは、異なる時にわたって及ぶことである。宇とは、異なる場所にわたって及ぶことである。聞とは、耳のはたらきである。窮とは、その先に一尺も入らないところがあることである。聞いたことに従ってその意味を得るのは、心の察である。尽とは、そうでないものがないことである。言とは、口のはたらきである。始とは、その時に当たることである。言われたことをとらえて意味が現れるのは、心の弁である。化とは、しるしが変わることである。諾は、一つの用い方に限らない。損とは、一部が取り去られることである。服とは、説の巧みさをとらえ、転じればその理由を求めることである。大いに益する。法が同じならその同じところを見る。庫とは、入れ替わることである。法が異なるならその適するところを見る。動とは、あるものが従うことである。止とは、それによって道を分けることである。この書を読むには横に読む。そうすれば誤りがない。

解説

經上の締めくくりで、「久」と「宇」——時間と空間の定義が置かれます。久は異なる時にわたること、宇は異なる場所にわたること。時空を、広がりの語として同じ形で定義したものです。最後の「讀此書旁行」は、この書は横に読めという指示で、經上が二つの系列を交互に並べた表であることを示します。師導の底本もその並びのままです。なお「宇」は底本で「守」に作ります。

この章句が説くこと

時空定義旁行墨経

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