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墨子 / 非儒下

儒者曰:「君子必服古言,然後仁。」應之曰:所謂古之者,皆嘗新矣,而古人服之、則君子也。然則必法非君子之法言非君子之言,而後仁乎?

新字:儒者曰:「君子必服古言,然後仁。」応之曰:所謂古之者,皆嘗新矣,而古人服之、則君子也。然則必法非君子之法言非君子之言,而後仁乎?

書き下し

儒者曰く、「君子は必ず古を服し古を言い、然る後に仁なり」と。之に應じて曰く、所謂る古なる者は、皆な嘗て新しかりき。而して古人、之を服せば、則ち君子なり。然らば則ち必ず君子に非ざるの法を法とし、君子に非ざるの言を言いて、而る後に仁ならんや。

現代語訳

儒者は言う。「君子は必ず古い装いをし、古い言葉を話し、そうしてはじめて仁である」。これに答えて言う。古いと呼ばれるものは、みなかつては新しかった。そして古人がそれを身につけていたなら、彼らは君子だったことになる。とすれば、君子でない者の作法を作法とし、君子でない者の言葉を話して、そのあとで仁になるということか。

解説

「所謂古之者、皆嘗新矣」——古いと呼ばれるものは、みなかつて新しかった。この一行で相手の前提を崩します。古さそのものに価値があるなら、それが新しかった時点でそれを始めた人はどうなるのか。伝統を守る側が答えにくい形に組み替える手つきが見事です。新しいやり方を頭から否定する声に出会ったとき、この一行は使えます。

この章句が説くこと

伝統新旧前提論法

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