墨子 / 明鬼下
非惟若書之説為然也,且惟昔者虞夏商周三代之聖王,其始建國營都,日,必擇國之正壇,置以為宗廟;必擇木之修茂者,立以為菆位;必擇國之父兄慈孝貞良者,以為祝宗;必擇六畜之勝腯肥倅毛,以為犧牲;珪璧璜,琮稱財為度;必擇五榖之芳黄,以為酒醴粢盛,故酒醴粢盛,與嵗上下也。故古聖王治天下也,故必先鬼神而後人者,此也。故曰:官府選効必先,祭器祭服畢藏於府,祝宗有司畢立於朝,犧牷不與昔聚羣。故古者聖王之為政若此。
新字:非惟若書之説為然也,且惟昔者虞夏商周三代之聖王,其始建国営都,日,必択国之正壇,置以為宗廟;必択木之修茂者,立以為菆位;必択国之父兄慈孝貞良者,以為祝宗;必択六畜之勝腯肥倅毛,以為犠牲;珪璧璜,琮称財為度;必択五榖之芳黄,以為酒醴粢盛,故酒醴粢盛,与歳上下也。故古聖王治天下也,故必先鬼神而後人者,此也。故曰:官府選効必先,祭器祭服畢蔵於府,祝宗有司畢立於朝,犠牷不与昔聚羣。故古者聖王之為政若此。
書き下し
惟だ若の書の説のみ然りと為すに非ざるなり。且つ惟だ昔者の虞夏商周三代の聖王、其の始めて國を建て都を營むの日、必ず國の正壇を擇びて、置きて以て宗廟と為し、必ず木の修茂なる者を擇びて、立てて以て菆位と為し、必ず國の父兄の慈孝貞良なる者を擇びて、以て祝宗と為し、必ず六畜の勝れて腯肥にして倅毛なるを擇びて、以て犧牲と為す。珪璧璜・琮は財に稱いて度と為し、必ず五榖の芳しく黄なるを擇びて、以て酒醴粢盛と為す。故に酒醴粢盛は、嵗と上下するなり。故に古の聖王の天下を治むるや、故に必ず鬼神を先にして人を後にする者は、此れなり。故に曰く、官府の選効は必ず先んじ、祭器・祭服は畢く府に藏め、祝宗・有司は畢く朝に立ち、犧牷は昔の聚羣に與らず、と。故に古者、聖王の政を為すこと此くの若し。
現代語訳
この書の記述だけがそうなのではない。むかしの虞・夏・商・周の三代の聖王は、はじめて国を建て都を営む日に、必ず国の正しい壇を選んで宗廟とし、必ず高く茂った木を選んで神位を立て、必ず国の父兄で慈しみ深く孝で誠実な者を選んで祭祀官とし、必ず家畜のなかで優れて肥え毛並みの整ったものを選んでいけにえとした。玉器は財力に応じて基準を定め、必ず五穀のなかで香り良く色づいたものを選んで酒と供物とした。だから酒と供物は、その年の収穫に応じて増減した。だからむかしの聖王が天下を治めるとき、必ず鬼神を先にして人を後にしたのは、こういうことである。だからいう。役所の人選は必ず先に行い、祭器と祭服はすべて蔵に納め、祭祀官と担当者はすべて朝廷に列し、いけにえは日常の群れとは分けておく、と。
解説
この章句が説くこと
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