墨子 / 非攻中
子墨子言曰:「古者王公大人,為政於國家者,情欲譽之審,賞罰之當,刑政之不過失。」
新字:子墨子言曰:「古者王公大人,為政於国家者,情欲誉之審,賞罰之当,刑政之不過失。」
書き下し
子墨子言いて曰く、「古者、王公大人の、政を國家に為す者は、情に之を譽むること審らかに、賞罰の當たり、刑政の過失せざるを欲す」と。
現代語訳
墨子が言った。「むかし王公大人で国家の政治を行う者は、本心から、褒め方が的確であり、賞罰が当たり、刑政に過失が無いことを望んだ」。
解説
非攻中篇の書き出しは、わずか四十字です。ここで三つの望みが挙げられます——褒め方が的確であること、賞罰が当たること、刑政に過失が無いこと。以下の議論はすべて、戦争を称賛することがこの三つを裏切っている、という論証になります。短い前置きですが、これから何を基準に判定するかを最初に宣言しておく手つきは、墨子の一貫した作法です。
この章句が説くこと
基準称賛賞罰前置き宣言
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