墨子 / 尚同下
故曰治天下之國若治一家,使天下之民若使一夫。意獨子墨子有此,而先王無此其有邪?則亦然也。聖王皆以尚同為政,故天下治。
新字:故曰治天下之国若治一家,使天下之民若使一夫。意独子墨子有此,而先王無此其有邪?則亦然也。聖王皆以尚同為政,故天下治。
書き下し
故に曰く、天下の國を治むるは一家を治むるが若く、天下の民を使うは一夫を使うが若し。意し獨り子墨子のみ此れ有りて、先王には此の其れ有ること無きか。則ち亦た然るなり。聖王、皆な尚同を以て政を為す。故に天下治まる。
現代語訳
だからいう。天下の国を治めるのは一家を治めるようなもの、天下の民を使うのは一人を使うようなものだ。これは墨子だけが言っていることで、先王にはこれが無かったのか。いや、そうではない。聖王はみな尚同によって政治を行った。だから天下は治まったのだ。
解説
尚同三篇の締めくくりです。「治天下之國若治一家、使天下之民若使一夫」——規模が変わっても手つきは変わらない、と言い切ります。同時に、これが自分だけの主張ではないと再度断る。墨子は繰り返しこの確認を入れます。自分の独創であることを誇るのではなく、先例と一致していることを示すほうを選ぶ。説得の作法として一貫しています。
この章句が説くこと
規模一貫尚同先例まとめ
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