墨子 / 辭過
凡此五者,聖人之所儉節也,小人之所淫佚也。節儉則昌,淫佚則亡。此五者不可不節,夫婦節而天地和,風雨節而五榖熟衣服節而肌膚和。
新字:凡此五者,聖人之所倹節也,小人之所淫佚也。節倹則昌,淫佚則亡。此五者不可不節,夫婦節而天地和,風雨節而五榖熟衣服節而肌膚和。
書き下し
凡そ此の五者は、聖人の儉節する所にして、小人の淫佚する所なり。節儉なれば則ち昌え、淫佚なれば則ち亡ぶ。此の五者、節せざる可からず。夫婦節すれば天地和し、風雨節すれば五榖熟し、衣服節すれば肌膚和す。
現代語訳
この五つは、聖人が倹しく節するところであり、小人が乱れ溺れるところである。節して倹しければ栄え、乱れて溺れれば滅ぶ。この五つは節度が無くてはならない。夫婦が節度をもてば天地が和し、風雨が節度をもてば五穀が実り、衣服が節度をもてば肌が心地よい。
解説
辭過篇の結びです。住居・衣服・飲食・舟車・後宮の五つを「節儉すれば昌え、淫佚すれば亡ぶ」の一行にまとめ、最後に三つの短い対句を置きます。夫婦・風雨・衣服と、人事から自然を挟んでまた人事へ戻る並べ方で、節度が特定の分野の徳目ではなく、あらゆる関係が保たれる条件だと示しています。長い五段の議論の後にこの短さが来ることで、記憶に残る形になっています。
この章句が説くこと
節度五つ倹約繁栄まとめ
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