墨子 / 七患
食者,國之寳也;兵者,國之爪也,城者所以自守也。此三者,國之具也。故曰:以其極賞,以賜無功,虚其府庫,以備車馬衣裘竒怪。苦其役徒,以治宫室臺觀死又厚為棺槨,多為衣裘。生時治臺榭,死又脩墳墓。故民苦於外,府庫單於内。上不厭其樂,下不堪其苦。故國離冦敵則傷,民見凶饑則亡,此皆備不具之罪也。且夫食者,聖人之所寳也。故《周書》曰:「國無三年之食者,國非其國也;家無三年之食者,子非其子也。」此之謂國備。
新字:食者,国之寳也;兵者,国之爪也,城者所以自守也。此三者,国之具也。故曰:以其極賞,以賜無功,虚其府庫,以備車馬衣裘奇怪。苦其役徒,以治宫室台観死又厚為棺槨,多為衣裘。生時治台榭,死又脩墳墓。故民苦於外,府庫単於内。上不厭其楽,下不堪其苦。故国離寇敵則傷,民見凶饑則亡,此皆備不具之罪也。且夫食者,聖人之所寳也。故《周書》曰:「国無三年之食者,国非其国也;家無三年之食者,子非其子也。」此之謂国備。
書き下し
食なる者は、國の寳なり。兵なる者は、國の爪なり。城なる者は、自ら守る所以なり。此の三者は、國の具なり。故に曰く、其の極賞を以て、以て無功に賜い、其の府庫を虚しくして、以て車馬・衣裘・竒怪を備え、其の役徒を苦しめて、以て宫室臺觀を治め、死しては又た厚く棺槨を為り、多く衣裘を為る。生時には臺榭を治め、死しては又た墳墓を脩む。故に民は外に苦しみ、府庫は内に單く。上は其の樂しみを厭かず、下は其の苦しみに堪えず。故に國、冦敵に離れば則ち傷つき、民、凶饑を見れば則ち亡ぶ。此れ皆な備えの具わらざるの罪なり。且つ夫れ食なる者は、聖人の寳とする所なり。故に周書に曰く、「國に三年の食無き者は、國、其の國に非ざるなり。家に三年の食無き者は、子、其の子に非ざるなり」と。此れを之れ國の備と謂う。
現代語訳
食は国の宝であり、兵は国の爪であり、城は自らを守る手段である。この三つが国の道具である。ところが今はこうだ。最高の褒賞を功の無い者に与え、国庫を空にして車馬や衣服や珍奇な品を揃え、労役の民を苦しめて宮殿と楼台を建て、死ねば分厚い棺を作り衣を多く納める。生きているうちは高殿を建て、死ねばまた墓を修める。だから民は外で苦しみ、国庫は内で尽きる。上は楽しみに飽きず、下は苦しみに堪えない。だから国が敵に遭えば傷つき、民が凶作に遭えば滅びる。これはみな備えが整っていない罪である。そもそも食は聖人が宝とするものだ。だから『周書』にいう——国に三年分の食が無ければ、その国はもう国ではない。家に三年分の食が無ければ、その子はもう我が子ではない、と。これを国の備えという。
解説
この章句が説くこと
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