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牧民忠告 / 慎獄

故事:承檢屍之牒,則劃時而行,重人命也。其或行焉而後時,時焉而親蒞,親焉而不精詳,罪皆不輕也。其檢之之式又當遍者,筮仕者不可以不知。

新字:故事:承検屍之牒,則劃時而行,重人命也。其或行焉而後時,時焉而親莅,親焉而不精詳,罪皆不軽也。其検之之式又当遍者,筮仕者不可以不知。

書き下し

故事(こじ)、屍を檢(あらた)むるの牒(ちょう)を承くれば、則ち時を劃(かぎ)りて行く、人命を重んずればなり。其れ或いは行きて時に後(おく)れ、時なるも親(みずか)ら蒞(のぞ)まず、親めども精詳ならざるは、罪皆輕からざるなり。其の檢するの式又た當に遍(あまね)くすべき者、筮仕(ぜいし)する者知らざるべからず。

現代語訳

慣例では、検死の命令書を受け取れば、直ちに時間を定めて出向くこととされている。これは人命を重んじるためである。もし出向くのが遅れたり、時間通りでも自ら現地に赴かなかったり、赴いても検分が不十分であったりすれば、その罪はどれも軽くはない。検死のやり方はまた漏れなく徹底すべきものであり、初めて官職に就く者はこれを知らないままではいけない。

解説

「視屍」は、検死という業務がいかに迅速さと自らの臨場と精密さの三つを要するかを説く一条である。張養浩は、遅延・不在・不徹底のいずれもが「罪皆不輕」であると断じ、人命に関わる調査には手続きの形式を整えるだけでなく、責任者自身が現地に赴き丁寧に検分することを求める。特に「新任者は知らないでは済まされない」という一言は、実務経験の浅い者への実践的な戒めとなっている。現代の組織における重大インシデント対応でも、担当者任せにせず責任者自身が現場を確認し、遅滞なく精査する姿勢が問われる。形式的な報告書だけで済ませることの危うさは今も変わらない。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

視屍検死現場臨場人命

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