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牧民忠告 / 御下

皂卒徒隸,非公故勿與語,非公遣勿使與民相往來。若輩小人,威以蒞之,猶恐為患,一或解嚴,必百無忌憚矣。

新字:皂卒徒隸,非公故勿与語,非公遣勿使与民相往来。若輩小人,威以莅之,猶恐為患,一或解厳,必百無忌憚矣。

書き下し

皂卒(そうそつ)徒隸(とれい)は、公故(こうこ)に非(あら)ざれば与(とも)に語る勿(な)かれ、公遣(こうけん)に非ざれば民と相往来せしむる勿かれ。若輩(じゃくはい)の小人は、威を以て之に蒞(のぞ)むすら猶(な)お患(うれ)いを為すことを恐る、一(ひと)たび或いは厳を解けば、必ず百(ひゃく)忌憚(きたん)する無からん。

現代語訳

下働きの雑役夫や召使たちは、公務上の用件でなければ言葉を交わしてはならず、公務上の使いでなければ民と行き来させてはならない。こうした身分の低い者たちは、威厳をもって臨んでもなお問題を起こしはしないかと心配なのに、一たび取り締まりを緩めれば、必ずあらゆる憚(はばか)りのない振る舞いをするようになる。

解説

本条は末端で働く雑役層の統制について、身分の低さゆえに軽視されがちな点にあえて注意を促す。公務外の接触を厳しく制限すべき理由は、権限を持たない者ほど非公式な立場を利用して不正を働きやすいからであり、威厳をもって臨んでさえ油断できないと述べる点に、統治者の慎重さが表れている。現代の組織においても、末端の業務委託先や補助的な立場のスタッフの管理を軽視すると、情報漏洩や不適切な対外接触のリスクが生じやすい。管理職は役職の上下にかかわらず、公務と私的な接触の境界を明確にし、一貫した規律を組織全体に及ぼす必要があるという教訓を含む。
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この章句が説くこと

待徒隸末端管理公私の別規律

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