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仏遺教経 / 会えば必ず離れ有り

汝等比丘、勿懷悲惱。若我住世一劫、會亦當滅、會而不離、終不可得。自利利他、法皆具足、若我久住、更無所益。應可度者、若天上人間、皆悉已度、其未度者、皆亦已作得度因緣。自今以後、我諸弟子展轉行之、則是如來法身常在而不滅也。是故當知、世皆無常、會必有離、勿懷憂惱、世相如是。當勤精進、早求解脫、以智慧明、滅諸癡暗。

新字:汝等比丘、勿懐悲悩。若我住世一劫、会亦当滅、会而不離、終不可得。自利利他、法皆具足、若我久住、更無所益。応可度者、若天上人間、皆悉已度、其未度者、皆亦已作得度因縁。自今以後、我諸弟子展転行之、則是如来法身常在而不滅也。是故当知、世皆無常、会必有離、勿懐憂悩、世相如是。当勤精進、早求解脫、以智慧明、滅諸癡暗。

書き下し

汝等比丘、悲悩を懐くこと勿かれ。若し我れ世に住すること一劫なるも、会も亦た当に滅すべし。会して離れざるは、終に得べからず。自利利他、法は皆な具足せり。若し我れ久しく住するも、更に益する所無し。応に度すべき者は、若しは天上、若しは人間、皆な悉く已に度せり。其の未だ度せざる者も、皆な亦た已に得度の因縁を作せり。今より以後、我が諸の弟子、展転してこれを行ぜば、則ち是れ如来の法身、常に在りて滅せざるなり。是の故に当に知るべし、世は皆な無常なり。会えば必ず離れ有り。憂悩を懐くこと勿かれ。世相は是くの如し。当に勤めて精進し、早く解脱を求め、智慧の明を以て、諸の癡暗を滅すべし。

現代語訳

比丘たちよ、悲しみ悩んではならない。もし私が一劫のあいだ世にとどまったとしても、集まりはやはり滅する。集まって離れないということは、ついにあり得ない。自らを利し他を利する法は、すべて備わった。もし私が長くとどまっても、これ以上益するところはない。救うべき者は、天上でも人間界でも、みなすでに救い終えた。まだ救われていない者にも、すべて救われる因縁をすでに作った。今より後、私の弟子たちが次々にこれを行っていくなら、それこそが如来の法身が常に在って滅しないということである。だから知るべきである。世はみな無常であり、会えば必ず離れがある。憂え悩んではならない。世のありさまはこのようなものだ。勤めて精進し、早く解脱を求め、智慧の明かりでもろもろの愚かな闇を滅せよ。

解説

引き継ぎの言葉として、これ以上のものはなかなかない。まず「私が一劫とどまっても、集まりはいずれ滅する」と、自分がいることの限界を告げる。次に「法は皆な具足せり、久しく住するも更に益する所無し」——渡すべきものは渡し終えた、これ以上いても足せるものはない、と。そして核心が来る。今より後、弟子たちが次々に行っていくなら、それが法身が常に在るということだ、と。残るのは人ではなく、受け継がれて実行される法のほうである。会えば必ず離れがある——去ることを前提に何を残すかを設計した言葉として、事業承継の場面でそのまま読める。

この章句が説くこと

会えば必ず離れ有り法は皆な具足せり展転してこれを行ず如来の法身

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