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仏遺教経 / 蜂の華を採るが如し

汝等比丘、受諸飲食、當如服藥、於好於惡、勿生增減。趣得支身、以除饑渴。如蜂採華、但取其味、不損色香、比丘亦爾、受人供養、趣自除惱、無得多求、壞其善心。譬如智者、籌量牛力所堪多少、不令過分、以竭其力。

新字:汝等比丘、受諸飲食、当如服薬、於好於悪、勿生增減。趣得支身、以除饑渇。如蜂採華、但取其味、不損色香、比丘亦爾、受人供養、趣自除悩、無得多求、壊其善心。譬如智者、籌量牛力所堪多少、不令過分、以竭其力。

書き下し

汝等比丘、諸の飲食を受くるは、当に薬を服するが如くすべし。好きに於ても悪しきに於ても、増減を生ずること勿かれ。趣かに身を支うるを得て、以て饑渇を除け。蜂の華を採るに、但だ其の味を取りて、色香を損せざるが如く、比丘も亦た爾り。人の供養を受くるは、趣かに自ら悩みを除くのみ。多く求めて、其の善心を壊すこと無かれ。譬えば智者の、牛力の堪うる所の多少を籌量して、分に過ぎしめず、以て其の力を竭くさざるが如し。

現代語訳

比丘たちよ、食を受けるときは薬を服するようにせよ。うまいまずいで増やしたり減らしたりするな。ただ身を支えられるだけを得て、飢えと渇きを除けばよい。蜂が花から蜜を採るとき、味だけを取って色も香りも損なわないように、比丘もそうあれ。人の供養を受けるのは、ただ自分の悩みを除くためであって、多くを求めて善き心を壊してはならない。たとえば知恵ある者が、牛の力がどれだけ堪えられるかを量って、分を超えさせず、力を使い尽くさないようにするのと同じである。

解説

受け取り方の作法を説いた一段である。二つの比喩がいい。蜂は花から蜜を採るが、花の色も香りも損なわない。取っても相手が痩せない取り方がある、ということだ。もう一つは牛の力を量る比喩で、使い切らないところで止める。どちらも持続の話をしている。食を薬のように受け取れ、というのも同じ趣旨で、好き嫌いで増減させれば量が狂う。事業でも、取引先や現場から何をどれだけ受け取るかという問題として読める。多く求めれば、その時は得をするが、善き心のほうが壊れる。

この章句が説くこと

蜂の華を採る色香を損せず食は薬の如し牛力を籌量す

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