尉繚子 / 兵令上
專一則勝、離散則敗。
新字:専一則勝、離散則敗。
書き下し
専一なれば則ち勝ち、離散すれば則ち敗る。
現代語訳
心を一つに集中すれば勝ち、ばらばらに離れ散れば敗れる。
解説
力の総量が同じでも、それが一点に集まっているかどうかで結果は大きく変わる。個々の力は十分にあっても、気持ちや方向がばらばらのままでは、まとまった相手に及ばないことは珍しくない。チームの仕事でも、家庭内の目標でも、それぞれが違う方に力を注いでいては、せっかくの力が薄まってしまう。何かを成し遂げたいときは、まず力を分散させている要因を取り除くところから始まる。
この章句が説くこと
集中団結一致
関連する章句
-
孫子・作戦篇故に敵を殺すは怒なり、敵の利を取るは貨なり。故に車戦、車十乗以上を得ば、其の先ず得たる者を賞し、其の旌旗を更め、車は雑えて之に乗り、卒は善くして之を養う。是を敵に勝ちて益々強しと謂う。
-
司馬法・嚴位凡そ勝つとは、三軍一人にして勝つなり。
-
尉繚子・攻權兵は靜を以て勝ち、國は專を以て勝つ。
-
言志四録・南洲手抄三軍和せずば、以て戦を言ひ難し。百官和せずば、以て治を言ひ難し。書に云ふ、寅を同じうし恭を協せ和衷せよやと。唯だ一の和字、治乱を一串す。
-
尚書・泰誓中受には億兆の夷人有れども、心を離し徳を離す。予には乱臣十人有り、心を同じくし徳を同じくす。
-
李衛公問対・卷下衆を用うるは心の一なるに在り、心の一なるは祥を禁じ疑いを去るに在り。儻し主將に疑忌する所有らば、則ち羣情搖らぐ。羣情搖らげば、則ち敵、釁に乘じて至らん。