尉繚子 / 兵談
寛不可激而怒、清不可事以財。
書き下し
寛なる者は激して怒らしむべからず、清なる者は財を以て事うべからず。
現代語訳
度量の大きい人物は挑発しても怒らせることができず、清廉な人物は金銭で動かすことができない。
解説
挑発に乗って怒りをあらわにせず、金銭で態度を変えない人は、それだけで周囲から信頼される。会議で強い言葉を投げられても取り乱さない人、利益を目の前にしても筋を曲げない人は、長い目で見て頼られる存在になる。寛容さと清廉さは弱さではなく、揺さぶりに強い足場である。何に動かされ何に動かされないかが、その人の値打ちを静かに語っている。
この章句が説くこと
寛容清廉揺らがない姿勢