尉繚子 / 兵談
兵勝于朝廷、不暴甲而勝者主勝也、陳而勝者將勝也。
新字:兵勝于朝廷、不暴甲而勝者主勝也、陳而勝者将勝也。
書き下し
兵は朝廷に勝つ。甲を暴わさずして勝つ者は主の勝ちなり、陳して勝つ者は將の勝ちなり。
現代語訳
戦の勝敗は、実は開戦前の朝廷における計略と準備の段階で決まっている。鎧を身につけて戦うまでもなく勝つのは君主の勝利であり、陣を敷いて実際に戦って勝つのは将軍の勝利である。
解説
勝敗は、実際にぶつかり合う場面よりずっと手前、計画や準備の段階でおおむね決している。鎧をまとって戦う前に趨勢を決めるのは方針を定める立場の役割であり、実際に陣を敷いて結果を出すのは現場を動かす立場の役割である。企画会議での見立てが甘ければ、現場がどれほど奮闘しても挽回は難しい。どちらが欠けても勝ちは成り立たないという、役割分担への静かな指摘である。
この章句が説くこと
事前準備役割分担勝敗の決定要因
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