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酔古堂剣掃 / 集倩・天河袖に在り

雨中連榻,花下飛觴。進艇長波,散發弄月。紫簫玉笛,颯起中流。白露可餐,天河在袖。

新字:雨中連榻,花下飛觴。進艇長波,散発弄月。紫簫玉笛,颯起中流。白露可餐,天河在袖。

書き下し

雨中に榻を連ね、花下に觴を飛ばす。 艇を長波に進め、髮を散じて月を弄ぶ。 紫簫玉笛、颯として中流に起こる。 白露餐すべく、天河袖に在り。

現代語訳

雨の中では寝台を並べて語り合い、花の下では杯をさかんに酌み交わします。小舟を長い波の上に進め、髪を解いて月と戯れます。紫の簫と玉の笛の音が、さっと川の流れの中ほどから湧き起こります。白い露は食べられそうなほど清らかで、天の川は袖の中にあるかのようです。

解説

友と過ごす風流の数々を、四字句を重ねてたたみかけるように描いた一則です。雨中連榻は雨の日に寝台を並べて夜通し語り合うこと、花下飛觴は花の下で杯を次々と回すことです。散髪は冠を外して髪を解くことで、俗世の礼儀から解き放たれたくつろぎを表します。紫簫玉笛は美しい笛の類で、その音が川の中ほどから颯と起こるさまに、舟遊びの興の高まりが感じられます。白露可餐は『楚辞』に朝に木蘭の墜露を飲むとあるように、清らかな露を仙人の食べ物とする発想です。天河在袖は、天の川がまるで袖に入るほど近くに感じられるという大胆な表現で、心が天と一つになった境地を言います。仲間と自然の中で心を解き放つひとときは、今も変わらぬ喜びです。
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この章句が説くこと

交友舟遊月音楽風雅

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