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酔古堂剣掃 / 集豪・山色は窮むべからず

聲譽可盡,江天不可盡;丹青可窮,山色不可窮。

新字:声誉可尽,江天不可尽;丹青可窮,山色不可窮。

書き下し

聲譽は盡くすべきも、江天は盡くすべからず。丹青は窮むべきも、山色は窮むべからず。

現代語訳

名声には尽きるときがありますが、川と空の広がりは尽きることがありません。絵の具で描く技には限りがありますが、山の色の移ろいは極めつくすことができません。

解説

人の営みの限りと、自然の限りなさとを対比した一則です。声誉は名声、江天は川と空の広がり、丹青は赤と青の絵の具で、絵画のことです。人がどれほど名を上げても、それはいつか尽きます。どれほどの名画でも、実際の山の色の移ろいを描き尽くすことはできません。この句は人の小ささを嘆くのではなく、尽きない自然を前にして心を大きく持てと言っているように読めます。仕事の評価に一喜一憂するときこそ、窓の外の空や山に目を向けてみると、気持ちが少し楽になるかもしれません。

この章句が説くこと

自然名声無常風雅閑適

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