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酔古堂剣掃 / 集綺・蜀錦齊紈

風笙龍管,蜀錦齊紈。

新字:風笙竜管,蜀錦斉紈。

書き下し

風笙と龍管と、 蜀錦と齊紈と。

現代語訳

風にのって響く笙と、龍の飾りをした笛と、蜀の錦と、斉の白絹と。

解説

楽器と織物の名品を、四字句二つで並べただけの短い一則です。風笙は風に乗って鳴り響く笙、龍管は龍の彫刻などを施した笛、あるいは龍の鳴き声のような音の笛のことです。蜀錦は、今の四川にあたる蜀の地で織られた色鮮やかな錦で、古くから天下の名品として知られました。齊紈は、今の山東にあたる斉の地で産した白く薄い絹で、扇や衣服に用いられました。音と布という、耳と目と肌で味わう美しいものを並べて、華やかな宴や装いの世界を思い浮かべさせます。言葉を並べるだけで景色を立ち上がらせる、集綺らしい句です。名品と呼ばれるものには、その土地の長い技と誇りが込められていることも思い起こさせます。

この章句が説くこと

名品工芸音楽風雅艶麗

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