酔古堂剣掃 / 集韻・生平無恙を願ふ者四つ
生平願無恙者四:一曰青山,一曰故人,一曰藏書,一曰名草。
新字:生平願無恙者四:一曰青山,一曰故人,一曰蔵書,一曰名草。
書き下し
生平無恙を願ふ者四つ、一に曰く青山、一に曰く故人、一に曰く藏書、一に曰く名草。
現代語訳
私が一生無事であってほしいと願うものは四つあります。一つは青い山、一つは古くからの友、一つは蔵書、一つは名高い草花です。
解説
一生変わらずにあってほしいものを四つ挙げた一則です。無恙は、つつがないこと、無事であることで、手紙の挨拶にも使われる言葉です。青山は変わらぬ自然、故人は昔なじみの友、蔵書は大切に集めた書物、名草は名高い草花で、ここでは庭で育てる愛玩の草花でしょう。富や地位ではなく、自然、友、書物、草花という、心を養うものばかりが並んでいるところに、筆者の価値観がよく表れています。自分にとって一生そばにあってほしいものを四つ挙げるとしたら何になるかを考えてみると、自分が本当に大切にしているものが見えてくるでしょう。
この章句が説くこと
交友読書自然知足人生
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