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酔古堂剣掃 / 集素・卑下に處りて以て德を養ふ

守恬淡以養道,處卑下以養德,去嗔怒以養性,薄滋味以養氣。

新字:守恬淡以養道,処卑下以養徳,去嗔怒以養性,薄滋味以養気。

書き下し

恬淡を守りて以て道を養ひ、卑下に處りて以て德を養ひ、嗔怒を去りて以て性を養ひ、滋味を薄くして以て氣を養ふ。

現代語訳

あっさりと欲のない心を守って道を養い、へりくだった低い所に身を置いて徳を養い、怒りを取り除いて本性を養い、こってりした味を控えて気を養います。

解説

道、徳、性、気という四つのものを、それぞれどう養うかを並べた一則です。恬淡は欲のないあっさりした心、卑下はへりくだって低い所に身を置くことで、『老子』の、水は人の嫌う低い所にいるという考えに通じます。嗔怒は怒りのことで、仏教では三毒の一つに数えられます。滋味はこってりした美味、気は生命の活力です。四つとも、何かを足すのではなく、欲や高ぶりや怒りや美食を減らすことで養うという点で一貫しています。心の修養と体の養生が一続きのものとして語られているのも特徴です。日々の食事を控えめにし、怒りを鎮め、謙虚に身を置く。その積み重ねが人を内側から育てるのです。

この章句が説くこと

恬淡謙虚養生修身怒り

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この一句を、あなたの毎日に。

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