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酔古堂剣掃 / 集靈・此れ循環の道なり

倚勢而凌人者,勢敗而人凌;恃財而侮人者,財散而人侮。此循環之道。

書き下し

勢ひに倚りて人を凌ぐ者は、勢ひ敗れて人に凌がる。財を恃みて人を侮る者は、財散じて人に侮らる。此れ循環の道なり。

現代語訳

権勢を頼んで人をしのぐ者は、権勢が崩れれば人にしのがれます。財産を頼んで人をあなどる者は、財産が散ればあなどられます。これが巡り巡る道理です。

解説

権力や財力を笠に着る者の末路を、因果の巡りとして示した一則です。倚勢は権勢に寄りかかること、凌人は人の上に立って押さえつけること、恃財は財力を頼みにすること、侮人は人を軽んじることです。権勢も財産も永遠に続くものではなく、それを失ったとき、かつて押さえつけられた人々から同じ仕打ちを受けることになります。循環は物事が巡り巡って元に返ることです。自分の力と思っているものの多くは、立場や肩書き、お金といった借り物にすぎません。力がある時こそ、それを持たない人に礼を尽くしておくことが、自分の将来を守ることにつながります。

この章句が説くこと

処世因果謙虚権勢財産

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