師導古典を学びたいすべての人に

酔古堂剣掃 / 集靈・此れ滿腔の殺機なり

聞人善則疑之,聞人惡則信之,此滿腔殺機也。

新字:聞人善則疑之,聞人悪則信之,此満腔殺機也。

書き下し

人の善を聞けば則ち之を疑ひ、人の惡を聞けば則ち之を信ず、此れ滿腔の殺機なり。

現代語訳

人の善い話を聞けば疑い、人の悪い話を聞けばすぐに信じる。これは胸いっぱいに人を損なう心が満ちているということです。

解説

人の噂への反応に、その人の心の底が表れることを鋭く突いた一句です。殺機は人を損ない傷つけようとする心の動きで、滿腔は胸いっぱいという意味です。人の美談には本当だろうかと首をかしげ、悪い噂にはすぐ飛びつくのは、心のどこかで人の失敗を願っているからだと言います。自分では気づかないうちに、ねたみや不満が物の見方をゆがめているのです。噂話が広まりやすい今の時代には、なおさら大切な戒めです。人の良い話を素直に喜び、悪い話はまず確かめるという習慣を持つことが、自分の心を守り、周りとの信頼を育てることにつながります。

この章句が説くこと

修身処世嫉妬自省

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる