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酔古堂剣掃 / 集靈・胸中に靈丹一粒有り

胸中有靈丹一粒,方能點化俗情,擺脫世故。

新字:胸中有霊丹一粒,方能点化俗情,擺脱世故。

書き下し

胸中に靈丹一粒有りて、方に能く俗情を點化し、世故を擺脫す。

現代語訳

胸の中に霊妙な仙薬を一粒持っていて、はじめて俗っぽい心を清らかなものに変え、世間のしがらみから抜け出すことができます。

解説

俗世を超えるための心の拠りどころを、仙薬にたとえた一則です。靈丹は道教の仙人が練るという不老不死の霊薬、點化は仙術で鉄を金に変えるように、ものの性質をがらりと変えることです。世故は世間の義理やしがらみ、擺脫は振り払って抜け出すことです。胸の中の霊丹とは、確かな信念や、心の支えとなる言葉、あるいは澄んだ心そのもののことでしょう。それがあれば、日々の俗事の中でも心を濁らせずにいられるというのです。誰にでも、困ったときに立ち返る言葉や考え方があると心強いものです。自分にとっての一粒の霊丹は何か、考えてみる価値があります。

この章句が説くこと

修身清心信念処世道教

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