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酔古堂剣掃 / 集醒・常に惺惺たりと謂ふべし

世人白晝寐語,苟能寐中作白晝語,可謂常惺惺矣。

新字:世人白昼寐語,苟能寐中作白昼語,可謂常惺惺矣。

書き下し

世人は白晝に寐語す、苟も能く寐中に白晝の語を作さば、常に惺惺たりと謂ふべし。

現代語訳

世の人は真昼に寝言を言っています。もし眠っている間にも昼間のようなしっかりした言葉を語れるなら、いつも目覚めていると言ってよいでしょう。

解説

目覚めと眠りを逆さまにして、人の迷いを突いた一則です。寐語は寝言のことで、世の人は昼間起きていながら、夢の中のようにぼんやりと筋の通らないことを言っているという皮肉です。反対に、眠っている時でさえ昼間のようにしっかりした言葉を語れる人こそが、本当に目覚めた人だと言います。惺惺は目覚めてはっきりしているさまで、宋の儒者謝良佐が敬の工夫を「常惺惺の法」と言い表したことで知られます。目を開けていても心が眠っていることは、今日の私たちにもよくあります。惰性で過ごしていないか、自分の言葉に芯があるかを時々確かめたいものです。

この章句が説くこと

覚醒修身惰性

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