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酔古堂剣掃 / 集醒・清寧に遇へば眼前の氣象自ら別なり

人當溷擾,則心中之境界何堪;人遇清寧,則眼前之氣象自別。

新字:人当溷擾,則心中之境界何堪;人遇清寧,則眼前之気象自別。

書き下し

人溷擾に當れば、則ち心中の境界何ぞ堪へん。人清寧に遇へば、則ち眼前の氣象自ら別なり。

現代語訳

人がごたごたした騒がしさの中にいると、心の中の有り様はとても耐えられないものになります。人が清らかな静けさに出会うと、目の前の景色の趣はおのずと違って見えます。

解説

周りの騒がしさと静けさが、心の有り様と見える世界を変えることを述べた対句です。溷擾は乱れて騒がしいこと、清寧は清らかで安らかなこと、境界は心の状態、気象はありさまや趣のことです。騒がしい場に身を置き続けると、心がささくれ、何を見ても落ち着きません。反対に、清らかで静かなところに身を置くと、同じ景色でも見え方がまるで違ってきます。心と環境は互いに影響し合うということです。忙しい日々の中では、心を整えようと思っても騒がしさに負けてしまいがちです。ときには意識して静かな場所に身を置き、心を落ち着けることで、物事の見え方を取り戻したいものです。

この章句が説くこと

静寂心境閑適環境修身

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