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酔古堂剣掃 / 集醒・惟だ能く自ら持する者

居不必無惡隣,會不必無損友,惟能自持者兩得之。

新字:居不必無悪隣,会不必無損友,惟能自持者両得之。

書き下し

居るに必ずしも惡隣無からず、會するに必ずしも損友無からず、惟だ能く自ら持する者のみ兩つながら之を得。

現代語訳

住まいには必ず悪い隣人がいないとは限らず、集まりには必ず害になる友がいないとは限りません。ただ自分をしっかり保てる人だけが、そのどちらからも得るところがあるのです。

解説

悪い環境や付き合いを完全に避けることはできないので、自分を保つことが大切だと説く一則です。悪隣は悪い隣人、損友は付き合うと損になる友で、論語には益者三友、損者三友という言葉があります。どこに住んでも嫌な隣人がいるかもしれず、どんな集まりにも好ましくない人が混じっているかもしれません。環境を選ぶことには限界があります。しかし自分をしっかり持っている人は、悪い隣人からも反面教師として学び、損友とも節度をもって付き合えるので、どちらからも益を得られるのです。職場や地域の人間関係に悩むとき、相手を変えることより、自分の軸を定めることを先に考えてみたいものです。

この章句が説くこと

交友自律処世環境修身

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