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酔古堂剣掃 / 集醒・景和せざれば昏蒙の氣を破る無し

景不和,無以破昏蒙之氣;地不雄,無以壯光華之會。

新字:景不和,無以破昏蒙之気;地不雄,無以壮光華之会。

書き下し

景和せざれば、以て昏蒙の氣を破る無し。地雄ならざれば、以て光華の會を壯にする無し。

現代語訳

景色がのどかに和やかでなければ、心にたちこめた暗くぼんやりした気を打ち破ることはできません。土地が雄大でなければ、華やかな集いを盛大にすることはできません。

解説

周りの景色や土地が、人の心や集いに与える力について述べた対句です。景和は景色が穏やかでのどかなこと、昏蒙は心が暗くぼんやりと曇っていることです。地雄は土地が雄々しく大きいこと、光華の会は光り輝くような華やかな集まりです。うららかな景色の中に身を置けば、心のもやが晴れていきます。雄大な土地で開かれる集まりは、自然と気宇が大きく盛んになります。人の心は環境から大きな影響を受けるということです。気持ちが沈んでいるときは景色のよい場所へ出かけ、大切な集まりにはふさわしい場を選ぶという工夫は、今日でも役に立ちます。心を整えるために、あえて場所を変えることも一つの知恵でしょう。

この章句が説くこと

自然風景心境閑適環境

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