孫子 / 虚実篇
故策之而知得失之計,作之而知動靜之理,形之而知死生之地,角之而知有餘不足之處。故形兵之極,至於無形。無形,則深間不能窺,智者不能謀。
新字:故策之而知得失之計,作之而知動静之理,形之而知死生之地,角之而知有余不足之処。故形兵之極,至於無形。無形,則深間不能窺,智者不能謀。
書き下し
故に之を策して得失の計を知り、之を作して動静の理を知り、之に形して死生の地を知り、之に角れて有余不足の処を知る。故に兵に形するの極は、無形に至る。無形なれば、則ち深間も窺うこと能わず、智者も謀ること能わず。
現代語訳
相手を分析して損得の計算を知り、揺さぶって動きの理屈を知り、態勢を示して死地と生地を知り、小当たりして余裕のある所と足りない所を知る。だから軍の態勢づくりの極致は、無形に行き着く。形がなければ、深く潜り込んだ間者にも見抜けず、知恵者にも謀れない。
解説
相手を知る方法を四つ挙げている点が実践的である。机上の分析だけでなく、揺さぶる、見せる、小さく当たるという能動的な手が並ぶ。相手のことは、観察するより動かしてみたほうが早く分かる。営業でも交渉でも、小さな提案を一つ投げてみると、相手の優先順位が一気に見える。そして自分の側は形を消す。相手を動かして情報を取り、自分は読ませない——虚実篇の技術がここに凝縮している。
この章句が説くこと
策作形角探り無形情報収集揺さぶり
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