孫子 / 火攻篇
凡火攻,必因五火之變而應之。
新字:凡火攻,必因五火之変而応之。
書き下し
凡そ火攻は、必ず五火の変に因りて之に応ず。
現代語訳
およそ火攻というものは、必ず五種類の火(人・物資・輜重・倉庫・部隊を焼く火)の起こす変化に応じて、こちらの動きを合わせていくものである。
解説
火攻は「放って終わり」ではなく、火が生む状況の変化に、こちらの動きを合わせ続けるものだ——孫子はそう説きます。何を焼くか(人・物資・輜重・倉庫・部隊)で敵に起こる混乱は違い、その変化を読んで、攻めるか待つかを判断していく。火はきっかけにすぎず、勝負を決めるのは、その後の展開に即応する力です。仕事でも、大きな仕掛け(新製品、価格改定、組織変更)は、打った瞬間より、その後に起きる反応——顧客・競合・現場の変化——にどう応じるかで結果が決まります。着火点を作ったら、そこで満足せず、生じた変化を読んで次の一手を重ねる。仕掛けと即応をセットで設計することが、成果につながります。
この章句が説くこと
火攻五事五火判断変化への即応仕掛けと展開