孫子 / 用間篇
非聖智不能用間,非仁義不能使間,非微妙不能得間之實。
新字:非聖智不能用間,非仁義不能使間,非微妙不能得間之実。
書き下し
聖智に非ざれば間を用うる能わず、仁義に非ざれば間を使う能わず、微妙に非ざれば間の実を得る能わず。
現代語訳
聖智・仁義・微妙さがなければ間者を用いられない。
解説
用間篇で、間者(情報活動)を扱う者に求められる資質を説いた一節です。聖智(すぐれた知恵)がなければ間者を使いこなせず、仁義(人としての情と筋)がなければ間者を働かせられず、微妙(細やかな洞察)がなければ間者のもたらす情報の真偽を見抜けない、と孫子は言います。情報を扱うのは、単に人を使うことではなく、知恵・人徳・繊細さのすべてを要する高度な営みだというのです。現代でも、良質な情報を得て正しく活かすには、深い理解力、人を動かす信頼、そして情報の真贋を見極める鋭さが要ります。人望のない者には本音は集まらず、洞察のない者は偽情報に踊らされる。情報活動は、その人の総合的な器量を映す——扱う者の質が、情報の質を決めるという教えです。
この章句が説くこと
間者リーダー資質
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