尚書 / 呂刑
刑罰世輕世重
新字:刑罰世軽世重
書き下し
刑罰は世々に輕く世々に重し。
現代語訳
刑罰は時代によって軽くしたり重くしたりするものである。
解説
決まりごとを機械的に一定の重さで当てはめればよいわけではなく、時代や状況に応じて緩めたり厳しくしたりする判断こそが求められるという。家庭のしつけでも、職場のルール運用でも、同じ言葉や同じ罰則がいつも同じ重みを持つとは限らない。状況を無視した杓子定規な対応は、かえって物事をこじらせることがある。原則を守りながらも、運用には状況を読む柔らかさを持たせたい。
この章句が説くこと
柔軟性時宜運用
関連する章句
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老子・第69章兵を用うるに言有り。吾れ敢えて主と為らずして客と為り、敢えて寸を進まずして尺を退く。是を行くに行無く、攘ぐるに臂無く、扔くに敵無く、執るに兵無しと謂う。禍いは敵を軽んずるより大なるは莫し。敵を軽んずれば幾ど吾が宝を喪う。故に兵を抗げて相加うれば、哀しむ者勝つ。
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老子・第76章人の生くるや柔弱、其の死するや堅強なり。万物草木の生くるや柔脆、其の死するや枯槁たり。故に堅強なる者は死の徒、柔弱なる者は生の徒なり。是を以て兵強ければ則ち勝たず、木強ければ則ち兵らる。強大は下に処り、柔弱は上に処る。
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老子・第22章曲なれば則ち全く、枉なれば則ち直く、窪なれば則ち盈ち、敝るれば則ち新たに、少なければ則ち得、多ければ則ち惑う。是を以て聖人は一を抱きて天下の式と為る。自ら見わさず、故に明らかなり。自ら是とせず、故に彰る。自ら伐らず、故に功有り。自ら矜らず、故に長し。夫れ唯だ争わず、故に天下能く之と争う莫し。古の所謂る曲なれば則ち全しとは、豈に虚言ならんや。誠に全くして之に帰す。
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孟子・萬章章句下孟子曰く、「伯夷は目に惡色を視ず、耳に惡聲を聽かず。其の君に非ざれば事えず、其の民に非ざれば使わず。治まれば則ち進み、亂るれば則ち退く。橫政の出づる所、橫民の止まる所、居るに忍びざるなり。ᰰ人と處るを思うこと、朝衣朝冠を以て塗炭に坐するが如きなり。紂の時に當り、北海の濱に居り、以て天下の清むを待てり。故に伯夷の風を聞く者は、頑夫も廉に、懦夫も志を立つる有り。伊尹曰く、『何れに事うるとして君に非ざらん。何れを使うとして民に非ざらん。』治まるも亦た進み、亂るるも亦た進む。曰く、『天の斯の民を生ずるや、先知をして後知を覺らしめ、先覺をして後覺を覺らしむ。予は天民の先覺者なり。予將に此の道を以て此の民を覺さんとす。』天下の民、匹夫匹婦も堯舜の澤を與被せざる者有るを思うこと、己が推して之を溝中に内るるが若し。其の自ら任ずるに天下の重きを以てすればなり。柳下惠は、汙君を羞ぢず、小官を辭せず。進みて賢を隱さず、必ず其の道を以てす。遺佚せられて怨みず、阨窮して憫えず、ᰰ人と處り、由由然として去るに忍ぶざるなり。『爾は爾為り、我は我為り。我が側に袒裼裸裎すと雖も、爾焉くんぞ能く我を浼(けがす)さんや。』故に柳下惠の風を聞く者は、鄙夫も寬に、薄夫も敦し。孔子の齊を去るや、淅(セキ)を接して行く。魯を去るや、曰く、『遲遲として吾行く。』父母の國を去るの道なり。以て速やかにす可くして速やかにす、以て久しくす可くして久しくす、以て處る可くして處る、以て仕う可くして仕うるは、孔子なり。」孟子曰く、「伯夷は、聖の清なる者なり。伊尹は、聖の任なる者なり。柳下惠は、聖の和なる者なり。孔子は、聖の時なる者なり。孔子を之れ集めて大成すと謂う。集めて大成すとは、金聲して玉之を振するなり。金聲すとは、條理を始むるなり。玉之を振すとは、條理を終うるなり。條理を始むるは、智の事なり。條理を終うるは、聖の事なり。智は譬えば則ち巧なり。聖は譬えば則ち力なり。由ほ百步の外に射るがごとし。其の至るは、爾の力なり。其の中たるは、爾の力に非ざるなり。」