論語 / 学而篇
子曰、「學而時習之、不亦說乎。有朋自遠方來、不亦樂乎。人不知而不慍、不亦君子乎。」
新字:子曰、「学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎。」
書き下し
子曰く、「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来たる有り、亦楽しからずや。人知らずして慍みず、亦君子ならずや。」
現代語訳
先生(孔子)がおっしゃった。「物事を学んで、後になって復習する、なんと楽しいことではないか。友達が遠くから自分に会いにやってきてくれる、なんと嬉しいことではないか。他人が自分を知らないからといって恨みに思うことなどまるでない、それが(奥ゆかしい謙譲の徳を備えた)君子というものだよ。」
解説
「学びて時に之を習う」とは、知ったことをそのままにせず、折に触れて繰り返し確かめ直すことです。ここに深い喜びがあると孔子は述べています。次に「朋遠方より来たる」とあるように、同じ関心を持つ人と語り合う時間も大きな喜びです。久しぶりに会った友人と話が弾む、あの感覚に近いものでしょう。そして最後に、たとえ周りの誰も自分の努力に気づいてくれなくても、恨みがましく思わないこと。これが「君子」、つまり人として成熟した姿だとされています。学び直す・語り合う・人の評価に振り回されない、この三つを日々の暮らしの中で意識するだけで、仕事でも家庭でも、地に足のついた成長を続けることができます。
この章句が説くこと
学び復習友人君子謙譲徳治主義
関連する章句
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人物志・釋爭是を以て君子は挙ぐるに敢へて儀準を越えず、志すに敢へて軌等を凌がず。内は己を勤めて以て自ら済し、外は謙譲して以て敬懼す。是を以て怨難身に在らずして、栄福長久に通ずるなり。彼の小人は則ち然らず、功を矜り能を伐り、好んで以て人を陵ぐ。是を以て
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説苑・尊賢孔子閒居して、喟然として歎じて曰く、「銅鞮伯華にして死する無くんば、天下其れ定まる有らん」と。子路曰く、「願わくは其の人と為りの何如なるかを聞かん」と。孔子曰く、「其の幼きや敏にして学を好み、其の壮んなるや勇有りて屈せず、其の老いたるや道有りて能く以て人に下る」と。子路曰く、「其の幼きや敏にして学を好むは則ち可なり、其の壮んなるや勇有りて屈せざるは則ち可なり。夫れ道有らば又誰にか下らんや」と。孔子曰く、「由よ、知らざるなり。吾之を聞く、衆を以て寡を攻めて消えざる無く、貴を以て賤に下りて得ざる無しと。昔周公旦天下の政を制するに在りて士七十人に下る、豈道無からんや。士を得んと欲するの故なり。夫れ道有りて能く天下の士に下る、君子なるかな」と。
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論語・学而篇子曰く、「君子重からざれば則ち威あらず、学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ、過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。」
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『和俗童子訓』巻之二・総論下放逸なるべからず。朝毎に、昨日いまだ知らざるさきを師に学びそへ、暮毎に、朝学べる事を重ね重ね勤めて、怠るべからず。心をあらくおほやうにせず、つづまやかにすこしにすべし。斯の如くに、日々に勤めて怠らざるを、学問の法とす。
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『和俗童子訓』巻之二・総論下一少年にて、師にあひて物をならふに、朝は師に学び、昼は朝学びたる事を勤め、夕べはいよいよかさね習ひ、夜ふして、一日の中に口に言ひ、身に行ひたる事を顧みて、あやまちあらば、悔いて、後のいましめとすべし。
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人物志・釋爭是の故に、陳余は張耳の変を以て、卒に離身の害を受け、彭寵は朱浮の隙を以て、終に覆亡の禍有り。禍福の機、慎まざるべけんや。是の故に、君子の勝ちを求むるや、推譲を以て利鋭と為し、自修を以て棚櫓と為す。静かなれば則ち嘿泯の玄門を閉ぢ、動けば則ち恭順の通路に由る。是を以て戦ひ勝ちて争ひ形れず、敵服して怨み搆へず。然るが若き者は、悔吝声色に存せず、夫れ何の顕争か之れ有らんや。彼の顕争する者は、必ず自ら以て賢人と為せども、人は以て険詖なる者と為す。実に険徳無ければ、則ち毀るべきの義無し。若し信に険徳有らば、又何ぞ与に訟ふべけんや。険にして之と訟ふるは、是れ兕を柙にして虎に攖るなり、其れ可ならんや。怒りて人を害するも、亦た必せり。『易』に曰く、「険にして違ふ者は、訟ふ。訟へば必ず衆起こる有り」と。『老子』に曰く、「夫れ惟だ争はず、故に天下能く之と争ふ莫し」と。是の故に、君子は争途の由るべからざるを以てするなり。是を以て俗を越え高きに乗り、独り三等の上を行く。何をか三等と謂ふ。大いに功無くして自ら矜るは、一等なり。功有りて之を伐るは、二等なり。功大にして伐らざるは、三等なり。愚にして勝を好むは、一等なり。賢にして人に尚るは、二等なり。賢にして能く譲るは、三等なり。
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