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尚書 / 大禹謨

惟德動天,無遠弗屆

新字:惟徳動天,無遠弗届

書き下し

惟(こ)れ徳のみ天を動かし、遠きとして届かざる無し。

現代語訳

ただ徳だけが天をも動かすものであり、どれほど遠くにも届かないところはない。

解説

力や策略ではなく、徳という内面のあり方こそが天をも動かすほどの大きな作用を持ち、どんな遠くにまでも及ぶのだと説く。目に見える成果を急ぐと、人はつい強引な手段や派手な言葉に頼りたくなるが、地道に積み重ねた誠実さや思いやりは時間はかかっても確実に周囲へと伝わっていく。すぐには届かないように見える遠い相手や難しい状況にも、徳のある振る舞いはいつか静かに届くという信頼が、この句の核にある。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

この章句が説くこと

惟徳動天無遠弗届誠実

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