尚書 / 堯典
克明俊德,以親九族,九族既睦;平章百姓,百姓昭明;協和萬邦
新字:克明俊徳,以親九族,九族既睦;平章百姓,百姓昭明;協和万邦
書き下し
克(よ)く俊徳を明らかにし、以て九族に親しみ、九族既に睦まじく、百姓を平章し、百姓昭明に、萬邦を協和す。
現代語訳
(堯は)自らの優れた徳を明らかにし、それによって一族と親しみ深く交わり、一族はすでに睦まじくなった。そして人々の善悪を公正に明らかにすると、人々もまた徳を明らかにするようになり、そうして多くの国々が協調し和合するようになった。
解説
自らの徳を磨くことがまず出発点であり、それがやがて身近な人間関係、次いでより広い集団の秩序、最後には社会全体の調和へとつながっていくという、同心円状の道筋を説く一節である。大きな変化を起こそうとするとき、人はつい遠くの制度や他人の行動から手を付けたくなるが、まず足元の自分自身の在り方を整えることが実は最短の道であることをこの句は示している。身近な信頼関係の積み重ねが、やがて周囲全体の空気を変えていく。
この章句が説くこと
修身斉家協和万邦