尚書 / 說命下
允懷于茲,道積于厥躬。
新字:允懐于茲,道積于厥躬。
書き下し
允に茲に懐(おも)はば、道厥の躬に積まれん。
現代語訳
まことにこのことを心に抱き続ければ、道はその身に積み重なっていく。
解説
傅説の学問論の一節である。前の「惟れ学は志を遜(へりくだ)らせ、務めて時に敏なれば、厥の修乃ち来る」を受け、謙虚に学び時を惜しんで努めることを本当に心に抱き続ければ、道は自然とその身に積み重なると説く。学びは一度に得られるものではなく、日々の蓄積によって身につくという考えであり、儒家の修身論の先駆けとして読まれてきた。「積む」という言葉には、目に見えない小さな努力の重なりが、やがて人柄となって表れるという含みがある。資格や知識を一気に得ようとするより、毎日わずかでも学び続ける習慣こそが力になることを教える句である。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
関連する章句
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尚書・說命下惟れ学は志を遜(へりくだ)らせ、時に敏なるを務むれば、厥の修まること乃ち来る。
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尚書・說命下人は多く聞くを求め、時に惟れ事を建つ。古訓に学べば、乃ち獲る有り。
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尚書・說命下厥の徳修まりて覚ゆる罔し。先王の成憲に監(かんが)みれば、其れ永く愆(あやま)ち無からん。惟れ説式て克く欽み承け、旁く俊乂(しゅんがい)を招きて、庶位に列せん。」王曰く、「嗚呼(ああ)、説よ。四海の内、咸朕が徳を仰ぐは、時れ乃の風なり。
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尚書・說命下事古を師とせずして、以て克く世を永くするは、説の聞く攸に匪ず。
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尚書・說命中王忱(まこと)にすれば艱からず、允に先王の成徳に協(かな)はん。惟れ説言はずんば、厥の咎有らん。」
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尚書・說命下惟れ教うるは学ぶの半ばなり、終始を学に典(つね)とするを念え。
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