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尚書 / 舜典

流共工于幽洲,放驩兜于崇山,竄三苗于三危,殛鯀于羽山,四罪而天下咸服。二十有八載,帝乃殂落。百姓如喪考妣,三載,四海遏密八音。月正元日,舜格于文祖,

書き下し

共工を幽洲に流し、驩兜(くわんとう)を崇山に放ち、三苗を三危に竄(のが)し、鯀(こん)を羽山に殛(ころ)す。四罪して天下咸(みな)服す。二十有八載、帝乃ち殂落(そらく)す。百姓考妣(かうひ)を喪(うしな)ふが如く、三載、四海八音を遏密(あつみつ)す。月正元日、舜文祖に格(いた)り、

現代語訳

(舜は)共工(きょうこう、治水の官)を幽州に流し、驩兜(かんとう、堯の臣)を崇山に追放し、三苗(さんびょう、南方の部族)を三危に移し、鯀(こん、禹の父)を羽山で罰した。この四人を罰したので、天下はみな服した。(舜が政務を代行して)二十八年、帝堯がついに亡くなった。人々は父母を失ったかのように悲しみ、三年の間、天下ではあらゆる楽器の音を止めた。正月の元日、舜は文祖の廟に参って、

解説

舜が堯の代行者として四人の罪人を処罰し、ついで堯が亡くなる場面である。共工・驩兜・三苗・鯀は「四罪」または「四凶」と呼ばれ、それぞれ命令に逆らい、あるいは治水に失敗した者として遠方へ追われた。この処断によって天下が服したとされ、賞罰を明らかにすることが新しい指導者の権威を確立したことを示している。堯の死に際して民が父母を失ったように悲しみ、三年間音楽を止めたという記事は、のちに君主や親の死に三年の喪に服する儒家の礼の根拠として引かれた。組織で新しい体制を始めるときは、けじめをつけるべき所を曖昧にせず、同時に先人への敬意を形にして示すことが、人心をまとめる力になる。

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