商君書 / 定分
公問於公孫鞅曰:「法令以當時立之者、明旦欲使天下之吏民、皆明知而用之如一而無私、奈何?」
新字:公問於公孫鞅曰:「法令以当時立之者、明旦欲使天下之吏民、皆明知而用之如一而無私、奈何?」
書き下し
公、公孫鞅に問いて曰く、「法令、時に當たりてこれを立つるに、明旦、天下の吏民をして、皆な明らかに知りてこれを用うること一の如くにして私無からしめんと欲す。奈何」と。
現代語訳
孝公が公孫鞅に尋ねた。「法令をその時に合わせて立てたうえで、明くる朝には天下の役人も民も、みなそれをはっきり知り、一つのものとして用い、私情が入らないようにしたい。どうすればよいか」と。
解説
商君書の最終篇は、君主の一つの問いから始まる。法を作ることではなく、それを翌朝には全員が同じように理解し、私情なく運用できるようにするにはどうするか。問いの立て方が非凡である。制度の失敗は、たいてい設計ではなく浸透で起きる。決めた翌日に全員が同じ理解をしているか。この問いを立てられる経営者は、そう多くない。そして商君書は、この最終篇でその答えを、極めて具体的な仕組みとして書き残す。
この章句が説くこと
定分明旦皆な明らかに知りてこれを用うること一の如し決定より浸透リーダーシップ
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