商君書 / 外内
故為國者、邊利盡歸於兵、市利盡歸於農。邊利盡歸於兵者、彊、市利盡歸於農者、富。故出戰而彊、入休而富者、王也。
新字:故為国者、辺利尽帰於兵、市利尽帰於農。辺利尽帰於兵者、彊、市利尽帰於農者、富。故出戦而彊、入休而富者、王也。
書き下し
故に國を為むる者は、邊利は盡く兵に歸し、市利は盡く農に歸す。邊利の盡く兵に歸する者は彊く、市利の盡く農に歸する者は富む。故に出でて戰いて彊く、入りて休みて富む者は、王なり。
現代語訳
だから国を治める者は、辺境から得られる利益はすべて兵に帰し、市場から得られる利益はすべて農に帰するようにする。辺境の利益がすべて兵に帰する国は強く、市場の利益がすべて農に帰する国は富む。だから出て戦えば強く、帰って休めば富む国が、王者となる。
解説
外内篇の結論は、驚くほど簡潔である。外で得た利益は外で戦った者へ、内で生まれた利益は内で作った者へ。得た場所と、それを得た人を一致させよ、というだけだ。当たり前のようでいて、組織ではこれがしばしば崩れる。営業が取ってきた利益が本社経費に吸われ、現場の改善で生まれた利益が別の部門の赤字を埋める。一度や二度なら仕方がないが、続けば誰も取りにいかなくなる。利益がどこで生まれ、どこへ流れているか。その経路を描いてみるだけで、人がどこで力を抜いているかが見えてくる。
この章句が説くこと
辺利は尽く兵に帰し市利は尽く農に帰す得た場所と得た人を一致させる利益の経路信賞必罰
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