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商君書 / 去彊

十里斷者、國弱、五里斷者、國彊。以日治者王、以夜治者彊、以宿治者削。舉民眾口數、生者著、死者削。民不逃粟、野無荒草、則國富、國富者彊。

新字:十里断者、国弱、五里断者、国彊。以日治者王、以夜治者彊、以宿治者削。舉民眾口数、生者著、死者削。民不逃粟、野無荒草、則国富、国富者彊。

書き下し

十里にして斷ずる者は國弱く、五里にして斷ずる者は國彊し。日を以て治むる者は王たり、夜を以て治むる者は彊し、宿を以て治むる者は削らる。民の眾口の數を舉げ、生ずる者は著し、死する者は削る。民、粟を逃れず、野に荒草無ければ、則ち國は富む。國富む者は彊し。

現代語訳

十里ごとに裁決する国は弱く、五里ごとに裁決する国は強い。その日のうちに処理する国は王者となり、夜までかかる国は強いにとどまり、翌日に持ち越す国は削られる。民の人数を数え上げ、生まれた者は帳簿に加え、死んだ者は帳簿から削る。民が納税から逃れず、野に荒れ草がなければ、国は富む。富む国は強い。

解説

決裁がどこで行われるか、どれだけ早く終わるかを、そのまま国力の指標にした一段である。十里ごとより五里ごと、つまり判断の場所が現場に近いほど強い。そしてその日のうちに処理すれば最強で、翌日に持ち越すと削られる。墾令篇の「宿治無し」がここでも繰り返されている。加えて、生まれた者を帳簿に足し、死んだ者を引く——台帳を現実に合わせ続けることが強さの条件だと言う。判断の距離、処理の速さ、台帳の正確さ。二千三百年前に挙げられたこの三つは、いまの組織診断の項目とほとんど変わらない。

この章句が説くこと

五里にして断ず日を以て治むる者は王たり宿治台帳を現実に合わせる

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