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商君書 / 去彊

國作壹一歲、十歲彊、作壹十歲、百歲彊、作壹百歲、千歲彊、千歲彊者王。威以一取十、以聲取實、故能為威者王。能生不能殺、曰「自攻之國」、必削、能生能殺、曰「攻敵之國」、必強。故攻官、攻力、攻敵、國用其二、舍其一、必強、令用三者、威必王。

新字:国作壱一歳、十歳彊、作壱十歳、百歳彊、作壱百歳、千歳彊、千歳彊者王。威以一取十、以声取実、故能為威者王。能生不能殺、曰「自攻之国」、必削、能生能殺、曰「攻敵之国」、必強。故攻官、攻力、攻敵、国用其二、舎其一、必強、令用三者、威必王。

書き下し

國、壹を作すこと一歲なれば、十歲にして彊く、壹を作すこと十歲なれば、百歲にして彊く、壹を作すこと百歲なれば、千歲にして彊し。千歲彊き者は王たり。威は一を以て十を取り、聲を以て實を取る。故に能く威を為す者は王たり。生かすこと能くして殺すこと能わざるを「自ら攻むるの國」と曰い、必ず削らる。生かすこと能く殺すこと能きを「敵を攻むるの國」と曰い、必ず強し。故に官を攻め、力を攻め、敵を攻む。國その二を用いてその一を舍つれば必ず強く、三者を用いしむれば、威ありて必ず王たり。

現代語訳

国が一つに絞ることを一年続ければ十年強く、十年続ければ百年強く、百年続ければ千年強い。千年強い国は王者となる。威というものは、一の力で十を取り、評判で実質を取る。だからよく威を立てる者は王者となる。生かすことはできても始末をつけることができない国を「自分自身を攻めている国」といい、必ず削られる。生かすこともでき始末をつけることもできる国を「敵を攻める国」といい、必ず強い。だから、役所を攻め、力を攻め、敵を攻める。国がこのうち二つを用いて一つを捨てれば必ず強く、三つとも用いれば威が立って必ず王者となる。

解説

「威は一を以て十を取り、声を以て実を取る」——評判が立っていれば、実際に力を使わずに済む。これは軍事の話であると同時に、信用の経済学でもある。そして「生かすことはできるが始末はつけられない」国を、自分自身を攻めている国と呼ぶ。始めることはできるのに、終わらせることができない——立ち上げた事業、増やした制度、雇った体制を畳めない組織は、外の誰かではなく自分の資源を食い続けている。ここは商君書の中でも、現代の経営にそのまま刺さる比喩である。

この章句が説くこと

威は一を以て十を取る自ら攻むるの国生かして殺す畳めない事業

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