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商君書 / 墾令

重關市之賦、則農惡商、商有疑惰之心。農惡商、商疑惰、則草必墾矣。

新字:重関市之賦、則農悪商、商有疑惰之心。農悪商、商疑惰、則草必墾矣。

書き下し

關市の賦を重くすれば、則ち農は商を惡み、商は疑惰の心有り。農商を惡み、商疑惰なれば、則ち草必ず墾かれん。

現代語訳

関所と市場にかける税を重くすれば、農民は商売を嫌うようになり、商人は商売を続けることに迷いを持ち、やる気を失う。農民が商売を嫌い、商人が迷えば、荒地は必ず開墾される。

解説

税を財源としてではなく、行動を誘導する装置として使う条である。関税や市場税を重くする目的は、収入を得ることではなく、商売という職業を割に合わなくすることにある。税の本質が資源配分の誘導にあることを、これ以上ないほど露骨に述べている。現代でも税や手数料は同じ働きをするので、自分の会社の価格や社内の課金制度を眺めるときにこの視点は効く。何かを高くすれば、人はそれをしなくなる。値付けは常に、意図した誘導と意図しない誘導を同時に生んでいる。

この章句が説くこと

関市の賦を重くす税による誘導値付けの副作用商業の抑制

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