新序 / 雜事第五
君子曰:「天子居闉闕之中,帷帳之内,廣厦之下,旃茵之上,不出䄡幄,而知天下者,以有賢左右也。」故獨視不如與衆視之明也,獨聽不如與衆聽之聰也。
新字:君子曰:「天子居闉闕之中,帷帳之内,広厦之下,旃茵之上,不出䄡幄,而知天下者,以有賢左右也。」故独視不如与衆視之明也,独聴不如与衆聴之聰也。
書き下し
君子曰く、天子は闉闕の中、帷帳の内、廣厦の下、旃茵の上に居り、䄡幄を出でずして天下を知る者は、賢き左右有るを以てなり、と。故に獨り視るは衆と之を視るの明らかなるに如かず。獨り聽くは衆と之を聽くの聰きに如かざるなり。
現代語訳
君子は言った。「天子は城門の中、帳の内、大きな屋敷の下、敷物の上にいて、幕を出ないままで天下を知る。それは賢い側近がいるからである」。だから独りで見るのは、みなとともに見るときの明らかさに及ばない。独りで聞くのは、みなとともに聞くときの聞こえのよさに及ばない。
解説
七十字の短い一節です。動かずに天下を知れる理由を、能力に帰していません。それは賢い側近がいるからである。そして最後の二句が、この巻に何度も出てくる主題を短くまとめます。独りで見るのは、みなとともに見るときの明らかさに及ばない。独りで聞くのは、みなとともに聞くときの聞こえのよさに及ばない。目と耳の数の話であって、賢さの話ではありません。
この章句が説くこと
天子は闉闕の中帷帳の内広厦の下旃茵の上に居る䄡幄を出でずして天下を知る者は賢き左右有るを以てなり故に独り視るは衆と之を視るの明らかなるに如かず独り聴くは衆と之を聴くの聰きに如かざるなり情報側近
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