呻吟語 / 外篇・物理・氣中の質を得る者は飛ぶ
先得天氣而生者,本上而末下人是已。先得地氣而生者,本下而末上草木是已。得氣中之質者;飛。得質中之氣者,走。
新字:先得天気而生者,本上而末下人是已。先得地気而生者,本下而末上草木是已。得気中之質者;飛。得質中之気者,走。
書き下し
先づ天氣を得て生ずる者は、本上にして末下なり、人是れのみ。先づ地氣を得て生ずる者は、本下にして末上なり、草木是れのみ。氣中の質を得る者は、飛ぶ。質中の氣を得る者は、走る。
現代語訳
先に天の気を得て生まれるものは、本が上で末が下です。人がそれです。先に地の気を得て生まれるものは、本が下で末が上です。草木がそれです。気のなかの質を得たものは飛びます。質のなかの気を得たものは走ります。
解説
生き物の形を、気の受け取り方で分類します。人は頭が上で足が下、草木は根が下で枝が上。どちらも本と末の向きが逆です。そして飛ぶものと走るものが、気と質のどちらを主とするかで分けられます。当時の自然学の枠組みですが、形の違いを一つの原理で説明しようとする姿勢が見える一段になっています。形の違いを、一つの原理で説明する試みです。
この章句が説くこと
天気地気本末飛走分類
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