古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

呻吟語 / 外篇・人情・箝口計

人情之險也,極矣。一令貪,上官欲論之而事泄,彼陽以他事得罪,上官避嫌,遂不敢論,世謂之箝口計。

新字:人情之険也,極矣。一令貪,上官欲論之而事泄,彼陽以他事得罪,上官避嫌,遂不敢論,世謂之箝口計。

書き下し

人情の險なるや、極まれり。一令貪なり。上官之を論ぜんと欲して事泄る。彼陽に他事を以て罪を得。上官嫌を避け、遂に敢へて論ぜず。世之を箝口計と謂ふ。

現代語訳

人の情の険しさは極まっています。ある県令が貪欲でした。上官が処分しようとして話が漏れました。その県令は表向き別の件で罪を得ました。上官は嫌疑を避けて、ついに処分できませんでした。世の人はこれを口を挟む計と言います。

解説

処分を免れる手口を、実例として記します。処分されると知った者が、自分から別件で軽い罪を受けます。すると上官は、報復だと疑われるのを避けて本件を扱えなくなります。相手の潔癖さを逆手に取った計略です。名前まで付いているので、当時よく使われた手だと分かります。人情の険しさを示す具体例になっています。相手の潔癖さを、逆手に取った計略になっています。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

箝口計逆手嫌疑処分手口

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る