呻吟語 / 外篇・人情・積恩の禍は救ひ難し
積威與積恩,二者皆禍也。積威之禍可救,積恩之禍難救。
新字:積威与積恩,二者皆禍也。積威之禍可救,積恩之禍難救。
書き下し
積威と積恩と、二者は皆な禍なり。積威の禍は救ふ可く、積恩の禍は救ひ難し。
現代語訳
積み重ねた威と積み重ねた恩は、どちらも禍です。積み重ねた威の禍は救えますが、積み重ねた恩の禍は救いにくい。
解説
威と恩のどちらも、積み重なれば禍になるとします。そして救いやすさに差があるとされます。威の禍は緩めれば済みますが、恩の禍は戻す方向にしか動かせません。次の段でその理由が詳しく説明されます。良いものの積み重ねのほうが厄介だという構図で、恩を施す側への警告になっています。良いものの積み重ねのほうが厄介だ、という構図です。次の段で、その理由が詳しく説明されます。
この章句が説くこと
積威積恩禍救いにくさ警告
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