呻吟語 / 外篇・人情・言は行に先んず
言在行先,名在實先,食在事先,皆君子之所恥也。
新字:言在行先,名在実先,食在事先,皆君子之所恥也。
書き下し
言は行に先んじ、名は實に先んじ、食は事に先んずるは、皆な君子の恥づる所なり。
現代語訳
言葉が行いに先んじ、名が実に先んじ、食が事に先んじるのは、どれも君子の恥じるところです。
解説
先後の逆転を、三つ挙げます。言葉が行いより先、名が実より先、食が仕事より先。どれも、受け取るものが果たすものより先に来ています。三つ目の食が具体的で、禄を受けてから働くのではなく働いてから受けるべきだということです。前に出てきた、位を空しく占めて禄を食むという段と同じ主題が、順序の問題として整理されています。
この章句が説くこと
先後言行名実食事順序
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『墨子』耕柱子墨子曰く、「言、以て行いを復するに足る者は、之を常とす。以て行いを舉ぐるに足らざる者は、常とする勿かれ。以て行いを舉ぐるに足らずして之を常とするは、是れ口を蕩かすなり」と。
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『墨子』耕柱子墨子、駱滑氂に謂いて曰く、「我れ子の勇を好むと聞く」と。駱滑氂曰く、「然り。我れ其の鄉に勇士有りと聞かば、吾れ必ず従いて之を殺さん」と。子墨子曰く、「天下、其の好む所に與して、其の惡む所を奪わんと欲せざるは莫し。今、子、其の鄉に勇士有りと聞かば、必ず従いて之を殺さんとす。是れ勇を好むに非ざるなり、是れ勇を惡むなり」と。
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説苑・說叢君子の言は寡くして實あり、小人の言は多くして虛あり。君子の學や、耳に入り、心に藏し、之を行うに身を以てす。君子の治や、見るに足らざるに始まり、及ぶべからざるに終わる。君子は福を慮ること及ばず、禍を慮ること之を百にす。君子は人を擇びて取り、人を擇ばずして與う。君子は實なること虛の如く、有ること無きが如し。
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易経・繋辞上子曰く、「君子其の室に居りて、其の言を出だすに、善なれば則ち千里の外も之に応ず。況んや其の邇(ちか)き者をや。其の室に居りて、其の言を出だすに善ならざれば、則ち千里の外も之に違(たが)う。況んや其の邇き者をや。言は身より出でて、民に加わり、行いは邇きより発して、遠きに見(あら)わる。言行は君子の枢機(すうき)なり。枢機の発するは、栄辱の主なり。言行は、君子の天地を動かす所以なり。慎まざるべけんや」と。
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