呻吟語 / 外篇・治道・貧民は威す可からず
窮寇不可追也,遁辭不可攻也,貧民不可威也。
新字:窮寇不可追也,遁辞不可攻也,貧民不可威也。
書き下し
窮寇は追ふ可からざるなり、遁辭は攻む可からざるなり、貧民は威す可からざるなり。
現代語訳
窮まった敵は追ってはならず、逃げ口上は攻めてはならず、貧しい民は威してはなりません。
解説
追い詰めてはならない三つを並べます。窮まった敵、逃げ口上、貧しい民。どれも、行き場が無くなれば逆に危険になるという点で共通しています。窮した敵は死に物狂いになり、逃げ口上を潰せば相手は開き直り、貧しい民は失うものがありません。前の段の富民論と続けて読むと、貧民を威せない理由が、失うものの有無にあると分かります。
この章句が説くこと
窮寇遁辞貧民逃げ道失うもの
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