呻吟語 / 外篇・品藻・反すれば皆な凡才
蘊藉之士深沉,負荷之士弘重,斡旋之士圓通,康濟之士精敏。反是皆凡才也,即聰明辯博無補焉。
新字:蘊藉之士深沈,負荷之士弘重,斡旋之士円通,康済之士精敏。反是皆凡才也,即聰明弁博無補焉。
書き下し
蘊藉の士は深沉、負荷の士は弘重、斡旋の士は圓通、康濟の士は精敏なり。反すれば皆な凡才なり。即ち聰明辯博なるも補ふ無し。
現代語訳
含み深い士は深く沈み、重荷を負う士は広く重く、物事を取り持つ士は円やかに通じ、世を安んじ救う士は精しく敏い。逆であれば、みな凡庸な才です。たとえ聡明で弁が立ち博識でも、補いになりません。
解説
四つの役割に、必要な資質を一つずつ割り当てます。含み、重荷、周旋、救済。そして合っていなければ凡才だとします。最後の一句が厳しく、聡明さも弁舌も博識も補いにならない。役割と資質の適合が先で、一般的な能力は後だという見方になっています。人の配置を考える上での、実務的な一段です。人の配置を考える上での、実務的な一段になっています。
この章句が説くこと
適合役割資質凡才配置
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