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呻吟語 / 内篇・應務・君子は必ずしも此の如く區區たらず

勢之所極,理之所截,聖人不得而毫髮也。故保辜以時刻分死生,名次以相鄰分得失。引繩之絕,墮瓦之碎,非必當斷當敝之處,君子不必如此區區也。

新字:勢之所極,理之所截,聖人不得而毫髪也。故保辜以時刻分死生,名次以相鄰分得失。引縄之絶,堕瓦之砕,非必当断当敝之処,君子不必如此区区也。

書き下し

勢の極まる所、理の截つ所は、聖人も得て毫髮にせざるなり。故に保辜は時刻を以て死生を分かち、名次は相鄰を以て得失を分かつ。繩を引きての絕、瓦を墮としての碎は、必ずしも當に斷つべく當に敝るべきの處に非ず。君子は必ずしも此の如く區區たらざるなり。

現代語訳

勢いが極まるところ、理が断ち切れるところは、聖人でも毛筋ほどに刻むことはできません。だから傷害の責任は時刻の区切りで生死を分け、順位は隣り合った者どうしで得失を分けます。綱を引いて切れるところ、瓦を落として砕けるところは、必ずしも切れるべき所、砕けるべき所ではありません。君子はそこまでこせこせしません。

解説

制度上の区切りが、実質とは無関係に線を引くことを認めます。傷害の期限、順位の一つ違い。どれも一日や一点の差で運命が分かれますが、そこに必然はありません。綱と瓦の比喩も同じで、切れた場所が弱かったとは限らない。区切りの偶然性を受け入れ、こだわるなという結びになっています。区切りの偶然性を受け入れ、こだわるなという結びです。

この章句が説くこと

区切り偶然順位制度こだわり

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